容姿への執着
この記事は20代学生の360°どこから見てもまごうことなきブサイクの男が執筆した。さらに記事中で殊更にブスやブサイクなどという言葉を多用するが、あくまで僕が容姿について個人的見解をつらつら書いているだけであって、不特定多数の人間を貶したり傷つけたりするつもりはなく、感想文以外のなにものでもない。
目次
容姿による格差
「人間は見た目じゃない!!」と本気で言っている人達もいるだろう。
その精神性は尊敬するしぼくも「あなたの価値は容姿で決まる」なんて言いたいわけではない。現実世界はもっとグレーなのだ。通りを歩いているときに「おいwwwあいつの顔みてみろよwwめっちゃブスwww」と言ってくる人間は悲しいことに存在する。
そもそもどんなものさしで、人間は他人をブサイクだと判定するのか、顔の大きさ、目の大きさ、鼻筋、唇、エラ、歯並び、頬骨、顎など様々な要因はあるといわれているが、なんか炎上するのが怖いのかはっきり断言している人はいない。しかし美形の定義は一般的には
①Eラインが綺麗②平均的な顔③左右対称な顔
とされている。*1と、いうことは…。
今やスマホとSNSの功か罪か、自撮りとかいう文化が世界中に拡大しており、特に若者の中には外見的特徴に苛まれている人たちも多くいるだろう。いまでこそ人々は慣れ切っているかもしれないが、アプリで適当に加工して、容姿が良く映る方々はなぜか「疲れたー」や「ねむたいー」など『それとお前があげてる自撮りなんか関係ある?』というムーブメントを起こす。で、それを評価する人間がいて、拡散され、フォロワーを得る。それがなんらかの仕事につながったりしている。その仕事がいかにくだらなくいくらでも替えが利くみたいな話は置いといて、現実として彼or彼女は容姿から自分をうまく収益化したわけだ。またメイクやファッションについて勉強すればモデル的な存在になれるかもしれないが、大前提として容姿が一定のレベルに達していない者ははじかれるのではないだろうか。
上記の例では納得しかねる方もおられるだろう。そんな方には次の思考実験をしてほしい。
「あなたはある一般的な企業の採用担当です。AさんとBさんとCさんが面接にきました。三人は技能や学歴、所有資格、性格はほとんど同じです。しかしAさんはめちゃくちゃ美形、Bさんはどこにでもいそうな顔立ち、Cさんはそこそこのブサイクです。この中から2人採用しか採用できないとき、あなたはだれとだれを選びますか?」
このように、容姿も頭の良さや運動能力と並ぶ重要な遺伝的な資産なのだ。個人的には間違いなく容姿による格差は存在すると思う。
考え方
繰り返すが、あなたの価値は容姿で決まるわけではないと僕は考えている。あくまで価値の一つだ。人間にはもっと役に立つ能力がたくさんある。容姿は印象を左右する大きな要因ではあるが、不能の証明書にはならない。
そうは言ってもやっぱり美形になりたい!美形とまではいかないまでも中の中くらいにはなりたいな…という方たちは各自それ相応に努力するのもいいだろう。整形も一つの手だと思う。*2
たしかに時代はどんどん格差的になっていて、なんとなく持つ者と持たざる者に大きく二分されようとしている気がする。
そんな中でブスとブサイクはこれからもネタにされることや、きつくイジられることにも耐えていかなければならないだろう。時には「こどもの時に親が歯列矯正してくれていたら…」「顎がもっとシャープだったら…」「目がもっと大きければ…」と泣きたくなることもあるだろう。鏡をみながらなんでこんな顔なんだ…と考えてしまうことも。でも整形するお金もないし、努力している時間もないしという方はとりあえず考え方だけでも整形してみてはどうだろう。
メリット
考え方の整形とは簡単に言うと自分を受け入れるということだ。なかなか難しいことではあると思う。しかし、これを会得するともはやブスとかブサイクとかどうでもよくなる。
あるイケメンによると、美形に生まれた人もそれなりに苦労しているとのことだ。
たとえばストーカー被害や自撮りの悪用、勘違いしたブサイクからの熱烈な好意、ブサイクからの嫉み妬み僻み、また第一印象が良くなりがちな分なんか些細なことでも失敗できないようなプレッシャーを感じるらしい。
50m離れたところから見てもブサイクの僕にはわからないが、まあそれはそれで大変そうだ。そう考えるとブサイクは妬まれにくいし、ストーカーされる確率も0に近いし、話したくもない人間に喋りかけられることからはオートガードされている。
そう考えると別に醜くても愛想と愛嬌さえあれば「お前の顔めっちゃブサイクやん、整形したら?」とか「え?なに?魚人の顔真似してる?」みたいな絡みされても「イジらせやってる」「容姿を貶すことでマウント取った気にさせてやってる」と思うことができ「うん、そろそろ海帰らないと鱗がカサカサになっちゃう♡」みたいな返しするだけでなんかおもしろいやつと認識される勝った気にもなれる。*3
だからこそ、ブサイクやブスにこそコミュ力は重要だと思う。
相手の気持ちをちゃんと考えた言動をできること。どういう話し方や表情が効果的なのか、こいつは自分になんて言ってほしいのか、なにをしてほしいのかなど相手のことを考えるようにすれば自分の容姿について考える時間なんて無くなるしより有意義な時間を過ごせると思う。
まとめ
以上がマンボウとホモ・サピエンスを足して2で割り、100回くらいボクサーに殴打されたような顔をしているブサイク男子学生の考察だ。
この記事は少しでもブサイクな人間の心を冷静にさせる目的で書いた。
結局容姿を重要視するのは割とくだらないことだと僕は思っていて、それよりは自分の精神衛生を守り、自分の本当にしたいことをするほうが人生では大事なのではないかと思う。